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はじめに、

はじめまして、エリシーズイングリッシュクラブのTommyこと北川です。
このブログでは英語を勉強している方やその保護者様の英語学習における道しるべになればと思い始めました。あくまでも私の経験やどこかの偉い教授が出してきたデータをもとに、どうすれば日本国内にいながら、お金持ちの子でなくても、英語ができる様になるかを考えていきたいと思います。

まず私の自己紹介から。2011年から吉祥寺で英会話スクールを運営しております。
私が英語を本格的に始めたのは高校3年生の4月からです。と言うのも中学、高校生の時は野球さえしていれば良いと思っており、全く勉強はしませんでした。実際に英語の勉強をし始めた時はbe動詞と一般動詞の違いも分かりませんでした。

高校を卒業した後は、英語の専門学校に通い、アメリカへ留学し、アメリカ人と一緒に働き遊び、無事アメリカの大学を卒業する事もできました。元々頭が良かった訳ではなく、中学生の内申点は2と3でした。(ちなみに英語は2)英語学習という点においては、決して平らな道ではなく、たくさん遠回りをし、とても大変でした。私は何か自分でビジネスをしたいと考えていたのですが、英会話スクールと言う業種を選んだのは、その苦労した経験や知識をカリキュラムとして商品化できると考えたからです。その商品化したカリキュラムをベースに英語学習を進めて頂ければ、英語が将来その子の武器となるレベルに達すると自負しております。

私が目指すのは、本人や家族の努力次第で普通の家庭の子でも英語がそれなりのレベルになる事であります。「それなりのレベル」とは英語で飯が食えるレベルであります。

私の指導方針にご賛同頂いた方に報いるため、ひとりでも多くの生徒をそのレベルに近づける事が私の使命であると思っております。

Tommy

2018年11月21日

目標を設定しましょう

英会話をこれから始める人もすでに始められている人も一緒に考えて欲しいのですが、
あなたが英語を学ぶ理由は何ですか?


例えば.......
-留学したい
-仕事でつかう
-外国人と話をしてみたい
-外国に興味がある
-旅行でこまらないために
-通訳や翻訳をしたい
-なんとなく
-女の子にモテたい

などなど理由は人それぞれ異なると思います。

ちなみに高校生だった私は、留学したいと女の子にモテたいでした。

ここで言いたいのは、あなたに英語&英会話をする理由を明確にしてほしいのです。
なぜ明確にする必要があるかというと、英語のお勉強は果てしなくとても辛いからです。
楽しく学べるのは個人差はありますが、せいぜい中学2年生レベルまでです。
進めば進むほど大変さが増していき、挫折する危険性が高まります。


明確な目標を立て、時々思い返す事により学習を継続する事できます。
継続は力なり! ではありませんが英語の能力はいきなり伸びないものです。
毎日少しずつ訓練する事で、ある日『あっ、今何て言ったかわかった』という日が突然訪れます。
まずは、そこまでたどり着くまで少しずつ継続していって下さい。

Tommy

2018年11月21日

具体的な目標、目指すところは英検準1級

今回はあくまで、日本で勉強している人が目指すところを明確にしたいと思います。

タイトルにもありますが、それは英検準1級合格です。
私は自分の生徒すべてが将来英検準1級に合格してほしいと思っています。
また、その思いで日々指導にあたっています。

少し乱暴ですが、英検準1級を取って初めて「自分は英語ができる」と言って良いと思います。
逆に言えば、それ未満は全部使い物にならないという事です。
私の個人的な見解ですが、2級と準1級では小学生と大学生が
同じ土俵で相撲を取る様な力の差があると考えます。

日本の履歴書では英検準2級から記載する事ができるみたいですが、
2級・準2級レベルでは日常会話が少し出来る程度で、ビジネスとしては全く通用しません。


英語教育は将来における投資
例えば幼稚園から大学まで英語教育に費やした金額が250万円とします。
この250万円を回収し、投資金額を何倍にもする事ができる最低限の能力が英検準1級です。
幼少期から沢山のお金と時間と労力を掛けても、
このレベルに達することができなければ、これらの投資は無駄となります。

もちろん英語を勉強する事により、金銭面以外に得られることもあります。
洋画を楽しんだり、旅行をする分については準2・2級程度の能力で事足ります。

私のエゴかもしれませんが、関わった生徒さんには
投資したお金、時間、労力を、充実感や満足感を得るだけではなく、
経済的にも豊かになってほしいと思っております。


なぜ英検なのか?
語学は大きく分けてspeaking, reading, writing, listeningに分かれますが、
英検にはそれがすべて含まれています。(英検準1級以上の場合)
また、学校関係や企業にも認知度が高く、最近の英検はどの級も以前と比べ実用的になっていると感じました。
英検のお勉強をする事により、効果的な英語学習が可能であると考えたため生徒さんにオススメしております。

2018年11月22日

叱らない理由

私が言う叱らないとは、
「なぜやらないのか?」「なぜできないのか?」「なぜやる気を出さないのか?」
などの様な内容を問わない事です。


その理由は、叱ってもできる様にならないからです。


前回の「3.具体的な目標、目指すところは英検準1級」でも述べましたが、
英検準1級未満のレベルはビジネスの場では使い物になりません。


以下の語彙は英検準1~1級レベルです。

《1週目》
All set
Tide (person)over
Run into
Windfall
Ditch
Grubby
Fray
Minted

《2週目》
Estrangement
Core
Prestigious
Reconcile
Insecure
Pathetic
Crave
Harsh

「毎週テストをするので覚えましょう」などと生徒へ課題を出したとします。
できなかった子に対して叱りつければ、来週その子はできる様になるのでしょうか?
答えはNOです。これらの語彙は自分からコツコツ学んでいく必要があり、
人から発破をかけられてできるレベルではありません。
やる気のない生徒も同じです。叱りつけて一瞬改善されたとしても、
そんなやる気では長くは続かないのです。

英語学習はマラソンです。
道中に歩き出した子を叱りつけて、100メートルダッシュさせても
ゴールにはたどり着かないのです。

2018年11月22日

怒る理由

私が生徒に対して怒る理由は主に三つあります。

ちなみに叱ると怒るの定義ですが、
叱るは相手に対して何か強いて圧力を上からかけ従わせるる行為。

怒るは怒りのエネルギーが己の中で燃えたぎっているイメージとします。


まず一つ目が、生徒が私や他の指導員を軽んじた行為や言動をした時です。
指導者たる者舐められたらお終いです。
これは指導者のプライドなどと言う話ではありません。
単純に生徒が先生を舐めていたら、何も学ぶことが出来ないからです。


二つ目は他の生徒さんの学習妨害になると判断した時です。
「勉強したくない」などの理由でやる気を見せない生徒へ、
基本的に私は咎めません。君自身や君たちのお父さんお母さんが損をするだけだから。
但し、他の生徒が「勉強したい、成長したい」と思って来ているにも関わらず、
それを邪魔する行為は許容できません。注意して、改善されなければ、最悪退室させます。


そして三つ目が、二つ目で書いた事と矛盾しますが、
生徒の学習への取り組みが良くなく、月謝を払っている人が悲しむと感じた時です。
さわいだり、ふざけて成長するチャンスを逃している事は、その子の保護者の方の本意ではないと思います。


生徒に対し怒る時、
「頑張るのもさぼるのも君の人生だ」と言う私の基本的方針と、
「我が子を英語が出来る子になってもらいたい」と大事なお子さんを
私に預けている保護者の方の想いが対立します。
最終的には「君がこんなじゃ、お父さんとお母さんに申し訳ない」と言う理由で怒るのですが、、、。


人に対して怒るのはエネルギーを使います。
「生徒が立ち直れなくなってしまったら、どうしよう?」といつも頭によぎります。
ただ、怒られる子は怒られのプロで、怒られた後もケロッとしています。
怒った次の日に「Hello, Tommy」と
何事も無かった様に来てくれると内心ホッとしてます。

2018年11月27日

バイリンガルを目指す!幼少期に始めるだけがキーポイントでは無いですよ

英語は早く始めるのが良い!などと言われています。

子供を日々指導してて思いますが、私はこれに賛成です。
特に発音とリスニングについては、始める時期が早ければ早いほど効果があります。
例を上げれば、中学生以上の生徒が2年かけれも習得できない様な発音を、
子供(幼稚園生~小2ぐらいまで)は1ヶ月そこらでマスターしてしまいます。


幼少期で始めて、その後を考える
発音やリスニングが上手く出来るからと言って、両手を上げて喜んでいては駄目です。
リスニングと発音が上達するのは、幼児の専売特許のようなもので、
言ってみれば、幼少期に始めた子はみんな持っています。

もう一度言いますが、幼少期に始めた子は誰でも発音やリスニング能力は高いのです。

では早い時期に英語学習をスタートさせる事に次いで、どうすれば良いのでしょうか?
それは、しっかりと英語学習の時間を確保してやることです。
多くの人は早い時期に始める事に重点を置き、
その後の学習内容は勉強時間については無頓着な事が多いです。

せっかく早い時期に英語を始めるチャンスがあったのだから、
それからの学習プランもしっかりと立てたほうが良いと思います。


私の考える幼児から始める英語教育論
ここからは当スクールのカリュキュラムを元に語らせて頂きます。

当スクールでは特に幼少期に始めた子に、
通常クラス(スピーキング、グラマー)のクラスに加え、
英検もしくはプライベートレッスンを受講する様オススメしております。
英検を勉強させる狙いは、より多くの時間を英語に費やしてもらう事と、
その子能力次第で、上を目指す事ができるからです。
また、最近の英検は以前と比べて実用的になっています。
当スクールでは大体6~7年で英検準1を合格してもらえる様、頑張ります。

小学生、中学生のうちに英検準1級を合格出来るレベルに達することができれば、
将来英語を使った仕事に確実に就くことができます。

では実際にどれ位の訓練を積んでもらいたいかと言うと、
グラマー、スピーキング、英検クラスor プライベートレッスン
の週三回のレッスンに加え、
夏に集中講座(ブートキャンプ)の受講と家での学習を毎日1時間ずつ行うことです。
本当に英語をモノにしたいと考えるならば、これぐらいがんばらないと駄目です。

【それぞれのクラスの狙い】
グラマークラス:文法、リスングの基礎を学んで行きます。
スピーキング:グラマークラスで習った事を、実践で使える様にトレーニングします。
英検クラス:グラマークラスでカバーできない語彙や表現を勉強していきます。能力が伴えば、より高いレベルの内容を学習する事ができます。
プライベートレッスン:英検のカバーだけでなく、その子弱点をカバーしていきます。
幼少期から上を目指すのであれば、こちらを受けて頂いています。

集中講座:それぞれの生徒の弱点を講師が分析し、それの克服に力を注ぎます。
家庭内学習:クラスで教わった内容を復習し、頭に留める作業を行います。
(2022年時点で英検クラスは開催されておりません。)

幼少期に英語学習を始めたいもう一つの理由
私の考える「始めるなら早いほうが良い」理由は、吸収力が良いだけではありません。
子供の方が単純で素直だからです。
高校生、大学生、大人になると色々な誘惑に負けてしまいます。
つまんない英語のお勉強をするには、テレビ、携帯、ネット、友好関係などをある程度
断ち切る必要がります。
年齢が上がれば上がるほど、この誘惑は強くなり英語学習に没頭しにくくなります。
また、中学・高校は定期テスト・受験があり、英語だけ勉強する訳にはいきません。

だから小学校の6年間で、日本でできる英語学習を完了させたいのです。
国語、算数、理科、社会の負担が少ない小学生のうちに、
先生やお父さんお母さんの言うことが素直に聞けるうちに、
英語の能力は高い位置にもっていければと思います。

2018年11月28日

子供を教える際に大事なことを考えてみた

《本記事は主に自分を含めエリシーズの講師に対しての内容となるため、
 ですます調で書かれておりません。予めご了承下さいませ。》


今回は教える側のお話。
何を軸にしてレッスンを行えば良いかということである。

結論から言えば、できる子もできない子も、
やる気のある子もやる気の無い子も同じ様に期待をかけてやることである。

宿題をしっかりやってきて、聞き分けの良い子は教える側としてこれほどやり易い事はないのである。
このような生徒の場合は、教えた内容を次々と吸収していき、その成長過程を見るのがとても楽しいものである。
また講師のモチベーションも上がり、レッスンの質も上がる。

その逆でやる気がなく、レッスン中、心ここにあらずの生徒は、
こちらのモチベーションが下がり、レッスンの質は下がってしまう。

教えるプロなのだから、「常に質の良いレッスンを提供しろ」と
言う声が聞こえてきそうだが、
そんなに容易いものではない。うつの患者と向き合い、
数時間ハイテンションをキープすると言う難易度である。
できないのをがんばっているのならまだ救われるのだが、
最初からやる気の無い生徒については困難を極める。

私はやる気のある子も無い子もレッスン中に
同じだけ発言や回答するチャンスを与える。
やる気が無いと思われている子も、実際やる気はあるが上手くできない為、
そのような態度を取っているかもしれないからである。

子供は大人から褒められたい(認められたい)と思っている。
大人がかけた期待に応えるためにがんばり、
大人の喜ぶ顔が一番のご褒美であり次への活力になる。

但し、プレッシャーに押しつぶされてしまう可能性もあるので、
大きすぎる期待はかえって逆効果になってしまう。

子供が少しがんばればできる目標を設定してやり、
それができたら少しぐらい大げさに喜んであげる。過剰なリアクションは
子供に見破られるので注意すべきで、このさじ加減が講師の腕の見せどころである。

Tommy

2018年11月30日

なぜ大人は英語ができるようにならないのか?

よく大人の方から 「 私でも英語が話せるようになりますか?」と質問を受ける事がある。

大人と言っても、20代~50代、もしくはそれ以上と幅は広いのであるが、
20代前半は別として、共通して言えるのは、
8割以上の大人はこれから英語ができるようにはならない、である。

本当にやる気や語学に対する能力があるのであれば、
今の歳になるまでに習得しているはずである。 そのやる気や能力が無い人が、
突然覚醒して、新しい語学を話せるようになる事はまず無いのである。

但し、これまでに何か一つのことを頑張ってきた経験がある人は別である。

例えば、高校または大学時代に強豪校でスポーツを頑張った経験がある人。
一般的に取得が難しいと言われている資格を持っている人。
学生時代に受験勉強で色々な誘惑に打ち勝ち、試験に挑んだ経験のある人。

これらの人たちの共通点は、みんなが遊んでいる時に、自分の決めた道で成果をあげるため、
コツコツ、もしくはガツガツ頑張ってきたという経験をしている人である。

『英語のお勉強は大変なんです。
その大変なお勉強をみんなが楽しく遊んでいる時に頑張るんです!
仕事が大変であっても勉強するんです!みんなが飲みに行ってる時にも勉強するです!
また、忙しいは理由にならないのです!』

というのが8割の大人が英語ができるようにならない理由の根拠である。
逆にこれぐらいの努力は当たり前と思っている人にとっては、
50代だろうが、60代であろうが、70代であろうが英語が話せるようになると思う。

ここでは技術面では無く、精神面だけの論点で話をしたが、
精神面だけでも大人の8割ができないと言う結論に達した。
英語を話せる大人が増えていない現状と比べても、決して大げな数字ではないでだろう。

2019年01月06日

この子達が大人になる頃には当たり前の様に英語を話している?

このセリフは良く聞く。
私はこのよくある意見に反対である。

今この文章を書いている時点で私は満38歳であるが、
そこから10歳下の28歳の人たち、さらに10歳下の18歳の人たち、
そしてそのさらに下の8歳の子たちを例に挙げていきたい。

まず、言うまでもなく私の年代よりも上の全ての人たちは、
英語を当たり前のように話せていない。
英語教育においても私の年代とそれより上の世代で特に変化はない。

次に28歳の人たちは見てみると、残念ながら話せる人達は増えていない。
この年代はゆとり世代と呼ばれる人たちでもあるが、
特にそれに影響されたわけでもなく 英語が話せないと言う状態は前の世代と一緒である。

そして受験勉強を今頑張っている受験生くん達の18歳はどうかと言うと、
当たり前には英語を話していない。ひょっとすると28歳の年代の人たちと
英語が話せる率は変わっていないのではないかと思うぐらいである。
この年代では小学校5,6年生から英語の授業を受けている年代ではあるが、
残念ながら、その効果は無しである。

じゃあ今8歳の子たちはどうかと言うと、
んーん全然英語が彼らから聞こえてこない、、、。
と言う事はあと10年経っても恐らくは当たり前のようには英語は話さないであろう、、。

『この子達が大人になる頃には英語を話している』と言う考えは 非常に楽観的であり、
なんの根拠も無いのである。 そしてこのセリフを言っている多くの人が、
実際に英語を話していないという所が、この意見の危うさではないか?

補足をしておけば、英語を話す人は確実に将来増えると思われる。
それは少子化にはなっているが、
その分一人に掛ける習い事代は増えている傾向にあるからである。
そして英検の年少者の受験者と合格者が増えている事も一因である。
全体的には少数ではあるものの確実に英語を話せる人は増えつつある。

もちろん当スクールも英語ができる子を育成するために一役買うつもりでいる。
が、どの子も当たり前に英語を話す時代にはならないと確信している。
それはしっかりとした学習と努力をした人だけがたどりつける領域であるからである。

次回は私が提案する行政が行うべき英語学習について述べたいと思います。

2019年01月06日

今の英語学習の先に英語が話せる自分がいるか

日本では中学と高校で英語を沢山勉強するが、
ほとんどの人は英語が使えていない。

それはなぜか?

非常に単純で、英語ができない人が英語を教えているからである。

学校の先生はもちろん、塾の英語先生、あとは一部の親もそこに含まれる事がある。
この人たちは、受験英語はある程度でき、基本的に勉強ができる人たちと言って差支えない。
ただし、ネイティブとコミュニケーションができず、
英語を使って仕事ができるレベルの人たちではないのである。

わが子をサッカーのできる子したく、
願わくば県の選抜に選ばれるぐらいのレベルにしたいと思っていたとして、
サッカー実績が乏しい人に教わりに行くのか?
多くの人はこの質問に『No』と答えるだろう。

残念ながら、日本の英語学習はいまだにこのような状態にあるから、
いつまでたっても英語が使える子が育たないのである。

タイトル回収をするのであれば、今あなたが学習しているのは、
英語が使えない人たちが考えたカリキュラムで、
英語が使えない人によってレッスンが行われている事を認識しなければならない。

今の先生が良いか?今の学習プログラムで良いか?
それを判断する方法は、その学習機関はちゃんと結果を出しているか、
保護者が望んだ成果を出しているか、
を卒業生などで判断してみるのが良いだろう。

2022年08月01日

英語を使える事は特殊技術です

今回のタイトルのような事を言えば、たくさんの反論が返ってくるだろう。
「英語はただの道具だ!」「英語はただのコミュニケーション手段だ!」など。

現実のところ中学、高校と6年間、現在であれば小学校から英語を学んでいるのに、
全く英語が話せるようになっていない。
東京のどの駅にも英会話スクールがあるにもかかわらず、である。

英語を学び、モノにするためには、3つの要素が必要であると私は考える。
これは第二言語を習得する要素と思って頂いて構わない。

まず一つ目の要素は本人の能力。
残念ながら、言語を習得するためにはそれ相当のボキャブラリー(単語)を覚える必要がある。
基礎学力がなければ、それらを覚える事が困難であり、さらに文法などを理解する力もなければ、
言語習得は無理であると言ってよい。
加えて、ある程度継続して勉強できる集中力と努力ができる事。
英語習得には2000~2500時間かかるのであれば、
それを毎日コツコツこなしていかなければいけない。
30分机に座って学習する事が困難の子には難しいだろう。
但し、私も中学生ぐらいまでは勉強するのが苦痛でしょうがなかったので、
これについては年齢が解決してくれるかもしれない。

2つ目の要素はその子の親。
わが子を英語ができるようになってほしいと思っているか?

なんとなく、英語塾や英会話スクールに通わせているケースがあるが、
しっかりと成長過程を監視する必要がある。それをせず、放置しているのであれば問題である。
そしてもう一つ、むしろこちらの方が重要なのだが、英語を習わせてやるだけの経済力があるか。
英語ができるようになるには、それ相当のお金がかかる。
ウチの生徒で小3~中3の間で、英検5級から準1級合格までにかかった費用は約180万円である。
この金額は2015年に入会してくれた子のレッスン料をベースにしたものであり、
2022年から始めた子で同じレッスンを受けるのであれば、約230万円必要になる計算である。
果たしてこの金額が高いと思うか、安いと思うかである。
価値観は人それぞれだが、中学卒業までにこれだけの能力がつくなら、私は安いと考える。
その理由は、
1年間アメリカに留学すると、だいたい300万円程度必要であるが、留学する学生の8割は
英検準1程度の英語力を持たずして、日本を経つからである。

月並みの月謝=並みのレッスンと考えるのであれば、
並みのレッスンだけを受けているのであれば、
高いレベルに達する事はできないと私は思う。

最後の要素は学習環境。
本人にやる気と能力があり、親も経済的にサポートできる環境があったとしても、
学習の場がダメダメであれば問題である。
そこいる先生が、英語をしっかり学ばせて使える様になってもらおうと
生徒をしっかり指導できるかが重要である。
これに関しては、何度も別で書いているが、結果が出ているかをみて判断すれば良い。

長々と書いてしまったが、
言語を習得するにはそれなりの苦労と努力、お金が必要であると言う事である。
今回上げた要素の一つでも欠けると英語ができるようにはならないであろう。
ある程度学力のある人が、コツコツがんばって、それに対してお金を投資して、
さらにある程度優秀な指導者が頑張って指導した結果が『英語ができるようになる』である。
したがって、英語を習得する事は特殊技術を身につける事と言って良いと私は結論づける。

2022年08月14日

小学高学年から英語が教科になって変わる?

2020年より小学5・6年生で英語が教科となった。

これにより新しい世代の子たちは、我々その前の世代の人たちよりも英語能力は上がるのか?

結果を論ずるのは時期早々であるが、
うちの生徒たちに授業内容を聞いたところNo chanceである。

どこを目標にしているのは不明であるが、『全員が英語ができるように』と言うのであれば、
そもそもの目標設定が間違っている。人には向き不向きがある。同じスポーツ、例えば野球一つとっても、球を速く投げる能力、投げた球を上手くコントロールできる能力、球を打って遠くへとばす能力、打率を高くキープできる能力など、それぞれ違う能力なのである。生徒全員が英語が使えるようになると言うのは、クラス全員に130キロの球を投げられるようにしましょうと言う事と同じ事で、これは毎日一生懸命練習している高校野球部ですら不可能である。

日本語がこの国において、あらゆる場面の99%を占めているため、
残念ながら、英語はできるようにならない。。

ではどうすれば良いか、『クラス全員が英語ができるような人になる!』のではなく、
『クラスの2~3割の生徒が英語ができるようになる!』へ目標変更すれば良い。
私の皮膚感覚になるが、大体6割ぐらいの生徒は英語なんか勉強したくない。
受験に必ず必要となるので、しょうがなくイヤイヤ勉強しているのが正しいのではないか?。
英語をやりたくない子にリソースを使うのをやめ、そこで使用されなかった分を英語を本当に勉強したい子に振り当てれば良いのである。英語部なんて言う部活を作って、専門家を雇って毎日2時間活動していけば、確実に3年後、もしくは6年後には英語が使えるようになっていると思う。

過激な発言になるが、国が雇っている英語教師の半分をクビにして、オンライン授業を採用する。
余ったお金を本当に英語をモノにしたい子に使う。そうする事によって公立の学校でも英語ができる子を作り出すことができると私は考える。

まあ、そんな事が起きるもんなら私は廃業しなくてはならないが、
その時がくるのであれば、喜んでキャリアを変更したいと思う。

Tommy

 

 

 

 

2022年10月24日

英語学習3割負担にしたら

今回の内容は前回に続き、決して実行される事はないが、
英語ができる子を作る有効だと思う提案をしてみる。

まず、前提として『英語ができる子を全体の3割にする』と言う目標は変えない。
『やる気が無い』や『最低限の学力が無い』ではやっても無駄だからである。

では何をするかと言うかというと、『英語学習3割負担』である。
これは医療費のように、個人負担3割、税金負担7割をイメージして頂きたい。
なぜこれを提言しているかと言うと、本人の能力とやる気があるにも関わらず、
英語に掛けられている費用が1万円前後では、能力向上に限界がある。
1教科あたり、もしくは一つの習い事の予算が1万円というのはよくあるケースである。

私は能力と才能、そして可能性がある生徒を見ているが、
英語学習に掛けられている金額が並なため、
最終的に並の子で終わっているケースを沢山見てきた。

残念ながら、うちの生徒で結果を出してくれている子と
可能性はあったが実らなかった子の差はどれだけお金を掛けたかである。
レッスン料3万数千円のうち、1万円は親が負担し残りを税金が負担してくれていたら、
確実に英語ができる子になっていたはずだ。

もちろん、税金で負担するにはある一定の条件を付ける必要がある。
税金で補填するのであれば、結果が伴う必要があるため、
国語と算数の偏差値が55程度以上の子だけを対照にするのが望ましい。
他で説明しているかと思うが、英語能力の向上は国語力と算数力が必要だからである。


2022年10月27日

私は日本人のすべてが英語を話せるようになってほしいと思っていません。

これについては色々な視点はあるが、
まず率直に日本人の全員が英語が話せるとなると、
これは日本がどこかの国に従属している事を意味する。
どこかの国の言葉をメインに話す事により、恩恵を受けていることに他ならないと言うことになる。
長い歴史のある日本がそうなるのはすごく情けないことではないか?
これは日本人としての私の思い。

ではここからは私の英会話スクールの運営者や生徒を直接受け持っている指導者としての見解。
我々指導者は自分の生徒に対してい少しでも英語ができるように日々指導する。
それは英語ができる事によりその子の人生が少しでも良くなると言う思いからである。
当スクールでしっかり勉強してくれている子は、高校・大学受験でかなり優位に立っている。
もちろん我々が提供できるところは英語に限られるのだが、
それも一つの英語をしっかり勉強してきた子への報酬である。

就職にしてもそうである。
英語が他よりできる事により、その子がより希望した職業に付ける可能性が上がる。

私は自分の生徒を自分の兄弟、子供だと思っている。
彼らが少しでも良い幸せの人生を歩んでほしいと思っている。
もし全員が英語ができるようになると、私の生徒たちの優位性が下がってしまう。
これが私は日本人全員が英語ができるようになってほしいとは思わない理由である。

もちろん第二言語を習得できる事はそんなに容易い事ではないため、
そこまで心配する必要はないのであるが、しっかり努力してくれた子が
色々な面で優位に立てる状況は変わらないので私としては安心である。

2022年10月31日